社員紹介STAFF

2012年入社システム開発部

※職種内容をご紹介することを優先し、当該社員はキャリア入社者ではありません。

OSS(オムロン)に入社した理由を教えてください

オムロンの企業理念である「絶えざるチャレンジ」に共感したことが、一番の理由です。入社前、技術者としてこだわりを持って開発に取り組める企業で働きたいと考えていました。ベンチャー精神を大切にし、失敗を恐れず、絶えずチャレンジすることを重視する価値観や若手にもチャレンジさせる社風に惹かれました。ここでなら技術者としてこだわりを持ちやりたいことをトコトン追求できると感じ、入社を決意しました。

現在担当しているのはどのような業務ですか

駅業務を省力化するプロジェクトの一環で、とりわけ高度な対話AI技術を用いて駅係員様の窓口業務などを自動化する製品の開発に取り組んでいます。

ますます労働人口が減少すると予想される中にあって、鉄道事業者様においても労働力の確保が難しくなる一方で、外国人旅行者の増加などによって駅業務は多様かつ煩雑になっており、駅業務を省力化しながらサービスを拡充することが喫緊の課題となっています。そうした課題の解決のお役に立てないかと考えたのが、開発のスタートでした。

現在は、特に自然言語処理技術に焦点を当て、駅係員様に代わって自然な会話で鉄道利用者に応対できる対話AIエンジンを開発しています。家庭などで使われている自動応答ロボットとは異なり、駅の窓口業務を担う対話AIには、例えば、回数券は何日間有効か、この駅に行くにはどの路線の電車に乗ればいいかなど、鉄道事業特有の知識を備えている必要があります。OSSは、長年にわたって鉄道や駅のソリューションに役立つシステムを構築してきました。これまで蓄積してきた豊富な知識を強みに、他には真似できない対話AIの開発を目指しています。

AIの技術開発の一方で、AIをどのように使うかについても考える必要があります。どれほど高度なAIを搭載しても、利用者が使いにくいインターフェースでは、円滑に活用していただくことはできません。ロボットやチャットボット、サイネージなどさまざまなインターフェースを検討するとともに、音声や画像表示、文字入力など多様な操作方法も含め、より使いやすいインターフェースを追求しています。近く、試作機を駅に設置する実証実験において、ユーザ体験のフィードバックを通して性能評価を行う計画です。その結果をもとに、実用化に向けてさらなるブラッシュアップを行っていきます。

働くやりがいや楽しさを感じられるのはどんな時ですか

世の中にない「新しいもの」を作り出せることが、技術者として何よりもやりがいです。「こんなことができればもっと便利になるのでは」と未来を想像し、プロジェクトメンバーやお客様とディスカッションを行う時が最もワクワクする瞬間です。さらに思い描いたものが製品やサービスとして形になり、社会で多くの人々の役に立っているのを目にした時の達成感は、何にも代えがたいものです。鉄道や道路といった社会のインフラを支えるシステムを提供し続けてきたOSSだからこそ感じられる喜びだと思います。

駅業務の省力化のプロジェクトにおいても、お客様である鉄道事業者様のご要望を反映させるだけでなく、2030年を見据え、「未来の駅はどうあるべきか」を考えながら企画・開発を進めています。

仕事で苦労した事、困難だった事はありますか

オムロン(OSS)の製品は機械、電子・電気、ソフトウェア、IoTなど多種多様な技術を統合して作られます。開発においては、自分の専門以外の技術も含めて考えなければならないのが、難しいところです。

技術の進化のスピードはますます速くなっており、新たな技術の登場によって、昨日できなかったことが今日には容易にできるようになることも少なくありません。とりわけ新製品開発においては、最新の技術やその知見をいち早く仕入れ、必要とあれば積極的に活用することが成功への近道になります。幅広い分野の専門性を持った技術者が集まっているのが、オムロン(OSS)の強みです。部署や専門分野を越えて互いに情報を交換したり、協力体制を構築し、開発を進めています。

他の専門家の知恵を借りるだけでなく、自分自身が専門外の領域へも臆せずに踏み出し、幅広い技術や知識の習得に努めるとともに、最新の技術動向についても敏感にアンテナを張り、情報収集することを心がけています。

職場の雰囲気や働きやすさについてどう思いますか

年齢や属性に関係なく、互いに忌憚なく意見を言い合えるフラットな人間関係を築ける環境が整っています。上司にも気兼ねなく自分の意見をぶつけられるし、一方で後輩も素直に考えを伝えてくれます。そうした環境でこそ、伸び伸びと自分の力を発揮できることはもちろん、技術者同士が互いに尊重し、高め合うことでチームとしてもより高いパフォーマンスを発揮できると考えています。

鉄道事業者様向けスマートフォン用アプリケーションの開発に携わった時には、部署を越えて数十名もの技術者たちとの協力が必要でした。その際にも、部署や役割を問わず活発にコミュニケーションを図ることで、ビッグプロジェクトを成功させることができました。

今後仕事をしていく上で成し遂げたいと考えている事や目標はありますか

現在開発中の旅客案内用の対話AIの実用化を皮切りに、さまざまな駅業務の自動化を実現し、未来の新しい駅を形作っていくことが目標です。駅係員様の業務の省力化を実現しながらも、すべてを機械に委ねるのではなく、機械ができることと人ができることの調和を図りながら、AI技術の開発を進めていきたいと思っています。

どのような仲間と一緒に働きたいですか

これまでの世の中にないものを創出しようとしている今、当社と類似する業界や業務に携わった経験のある人ばかりではなく、まったく異なるバックボーンを持ち、私たちが想像できないアイデアを持ち込んでくれる人を歓迎します。

またクラウドやIoT、AIなど次々に登場する新しい技術を貪欲に探究する人と切磋琢磨し、刺激を与え合いたい。斬新なアイデアと旺盛な探究心で、新規開発のトリガーとなってくれる人を待っています。