社員紹介STAFF

開発設計(エレキ)

就職活動の際にOSS(オムロン)を選んだ理由を教えてください。

「OSSなら自分の描きたい未来を一緒に実現できる」と感じたからです。
私は幼いころから自動車や電車などの乗り物に興味があり、将来は乗り物に関する分野で活躍したいと考えていました。ところが、いざ就職活動をはじめたとき「なぜ自分は乗り物に興味があるのだろう」と疑問に感じこの機会に整理することにしました。

このとき私は、「スムーズな移動ができること」が一番の魅力だと自分なりに結論づけました。そんなことを考えながら企業の情報を集めていたとき、OSSの採用ページに掲載されていた「世界をもっとスムーズに」というフレーズが目にとまりました。

例えばいくら静かな自動車でも道が混んでいればスムーズな移動とは言えないと思いますし、電車がいくら豪華でも、乗るまでの手続きが面倒だとスムーズとは言えないのではないでしょうか。私はこのときはじめて社会システムが充実していることがスムーズな移動に欠かすことができない要素だと気付き、OSSと一緒に新しいスムーズを作りたいと思い入社を決意しました。

現在担当しているのはどのような業務ですか。

駅に置かれている券売機の基板・ケーブルなど電気的な部分の設計を担当しています。みなさんが普段何気なく使われている券売機や改札機ですが、内部ではあらゆるモータやベルトなどの駆動装置がガチャガチャと音を立てながらきっぷの発行やお金の処理などを行っています。

これを実現するためには、メカ・エレキ・ソフトの技術をベストバランスで融合することが求められます。そのためにも普段から多くの技術者とともに仕事を進め、何がベストなのかを常に考えながら仕事に取り組んでいます。

働くやりがいや楽しさを感じられるのはどんな時ですか。

最もやりがいを感じた場面は、「私たちOSSの商品を使われたお客様の声を直接聞くことができた時」です。設計部門に配属された直後から開発に携わった券売機が初めて駅に納入設置された際、設置環境で問題なく動作するか確認するためにOSS社員が始発から終電まで交代で立ち会う機会がありました。最初は前日まで設置されていた券売機ではなくなっていることに戸惑うような表情を見せる方もおられましたが、私から声をかけて操作の方法や追加された機能についてお伝えしたところ、「よく考えられている」「使いやすくなった」など嬉しいお言葉をいただくことができました。私は夕方から終電までの立ち会いを担当していたのですが、この言葉で疲れが吹き飛んだことを今でも覚えています。

券売機や信号機などの社会システムは、家電や自動車などとは違い、使いにくいからといって別のものを個人で使うということはできません。誰もが使う機器だからこそ、誰もが使いやすい商品設計を行う。これこそが社会システムを担う一番のやりがいだと考えています。

仕事で苦労した事、困難だった事はありますか。

入社1年目、私は「相手が何を求めているのか正しく読み取ること」に苦労しました。
モノづくりをする際にベースとなるものの一つにお客様の要求仕様があります。これにはお客様が求められていることが詰まっています。私はこの要求仕様の書類に書かれている文言だけを鵜呑みにし、商品の構想設計をスタートさせてしまいました。その結果、お客様が本当に求めているものと自分が設計しようとしているものに違いが生じていたのです。幸い先輩方からの指摘もあり途中で気づくことができましたが、このまま詳細設計を進めていたらと考えるとぞっとします。

「お客様はなぜこのような仕様を望んでいるのだろう」と仕様に表れていない背景を読み取ることで、お客様が何に困っていているのかが見えてきます。相手の思いやその背景を正しく読み取り、自分たちのアイデアを盛り込んで課題を解決していくことが技術者に求められる重要な要素だと気付くきっかけとなりました。

今後仕事をしていく上で成し遂げたいと考えている事や目標はありますか。

私は「世界中の人たちが快適な移動ができる移動手段を賢く選択できる社会を作りたい」と考えています。
モビリティ・マネジメントという言葉をご存じでしょうか。これは「過度に自動車に頼る状態」から、「公共交通や徒歩などを含めた多様な交通手段を適度に利用する状態」に変えていく一連の取り組みを表すものです。入社動機でもお話した通り、「乗り物は快適な移動ができるものであるべき」というのが私の考え方です。

行きたい場所の付近が渋滞しているなら、自動車よりも電車や自転車など渋滞とは無縁であるものが快適かもしれません。雨が降るならば自転車よりも自動車や電車など雨に濡れない乗り物を使う方が快適かもしれません。電車やバスの中や乗り場が混雑しているなら…考え出すとキリがありません。

すでに渋滞情報や気象情報を知るための手段はいくつかありますが、あらゆる条件を総合して最も快適な移動手段を判断できるものがあればと私は考えています。 そのためには今の情報だけでなく移動したあとの情報も、ビッグデータやディープラーニングなどの技術も活用して精度よく予想することが求められます。 いますぐに実現できる!という話ではないかもしれませんが、大きな夢を持ってOSSと一緒にスムーズな社会を一歩ずつ実現したいです。