社員紹介STAFF

開発設計(エレキ)

就職活動の際にOSS(オムロン)を選んだ理由を教えてください。

大学院で動画像処理の研究を行っており、画像処理に興味があったためこれを軸に就職活動を行っていました。

カメラ・プリンタなど身の周りにあるものを対象とした画像処理技術を有している企業は数多く存在しますが、企業説明会などの企業研究を通して、オムロンは「車両・電車等の感知システム」といった他社にはない画像処理技術を持っていると感じ興味を持ちました。さらにその技術を実際に商品化して世の中に送り出していることを知り、この会社であれば自分が作りたいと思うセンサの開発ができると感じたのが理由の一つです。

もう一点オムロンを選んだ理由として、会社・商品の性質が私に合うと感じたからです。私は社会貢献性が高い、又は、社会貢献を実感しやすい仕事ができる企業を希望していました。その中でオムロンの企業理念・社憲に共感すると共に、商品として自動改札機・交通管制センタなど公共性の高い商品を保有しており、自らが開発担当になった際は他社には無い社会貢献を実感できる環境があると感じました。

現在担当しているのはどのような業務ですか。

超音波ドップラ式車両感知器のリニューアル開発を担当しており、今年から開発テーマリーダーとして業務に取り組んでいます。

本商品は、「音のドップラ効果」を利用しており、超音波を用いバイク・自動車といった車両を感知するセンサで、日本国内の交差点付近に設置されています。

業務内容としては、テーマ運営(進捗・費用管理など)、FPGA設計を含む制御基板の開発、各種評価試験など設計業務全体を担当しています。

働くやりがいや楽しさを感じられるのはどんな時ですか。

一番喜びを感じるのは、自ら苦労して設計した商品が社会の中で役に立っていることが、目に見えて分かるときです。

「サービスエリア・パーキングエリア満空システム」という商品を例に挙げると、本商品は高速道路のサービスエリア・パーキングエリアの混雑状況を表示板で知らせるシステムですが、自分がユーザーの立場で見ることができる商品のため、高速道路を利用する多くの人の役に立っていることを実感できます。

また、業務を通して自分のスキルや知識がどんどん増えていると実感できるとき、とても楽しく感じます。もともとは学生時代の知識を活かせるソフトウェア開発(アルゴリズム開発など)の業務を希望するつもりでしたが、ある思いからハードウェア開発を希望しました。私の夢は「このセンサのことならなんでも分かる」というハード・ソフトにこだわらないマルチな技術者になることです。

そのためには、ハードウェアの知識習得は必須であるため、チャレンジになりますがハードウェア開発を希望しました。入社以来6,7割はハードウェア開発業務を担当していますが、最近になって回路設計や評価を行う際、自分で考えて設計・評価できる範囲が増えてきたことを実感しており、楽しく仕事をしています。

仕事で苦労した事、困難だった事はありますか。

入社1~2年目に感じたことですが、知識があってもその知識を使う能力・ノウハウといった実践力が全然足りず、自分で対処できる範囲がとても狭いということを感じました。

私は大学で電気系の学部学科に所属していましたので、電気回路など基板設計をする上での基礎知識は持っているつもりでしたが、いざ設計業務に取り組むと、わからないことだらけで常に先輩のサポートを受けないと仕事になりませんでした。単純なLED点灯回路の設計をするにしても、寿命を考慮した定数設定をする必要があり、大学では考えたことも無い観点での設計が必要でした。学生時代にある程度は知識習得できていると自分では思っていたため、入社後いきなりショックを受けた記憶があります。

しかし、業務を通し先輩方に教えてもらう中で着々と実践力をつけることができ、今では実験環境の構築、基板の改造、各種測定といったことを自ら考えて実践できるようになりました。やはり机上だけでなく実際の物に触れ、扱える能力をつけることがものづくりを行う上で重要であると感じました。

今後仕事をしていく上で成し遂げたいと考えている事や目標はありますか。

事業環境として、自動運転車の開発が進んでいたり、死亡事故全体は減少傾向にあるものの高齢者が関わる事故の割合が増加していたりと、道路交通社会におけるトレンドが大きく変化しています。こういう時こそ新しい物を作るチャンスと感じており、これらの課題を解決・又は緩和できるようなセンサを開発し社会貢献に繋げることが私の長期的な目標です。

また、現在所属するグループの中で、新たな商品や技術案を考えるミーティングを定期的に開催していますが、その中でまずは「面白い」とか「新しい」とか「役に立ちそう」といったセンサを発案したいと思っています。そして、その案を具現化し最終的に商品化することが中期的な目標です。

そのためには、まだまだ実務能力が足りないと感じており、現在担当しているテーマを通して技術的知識にとどまらずテーマを運営する能力なども含め、様々なことを身につけていきたいです。